竣工: | 2005年4月 | 敷地面積: | 519.71m2(57.49坪) |
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延床面積: | 125.23m2(37.95坪) |
Kさまは備前市伊部で代々備前焼の窯元を営まれており、何か建物の話があると私共に相談してくれ、もう12、13年のお付き合いをさせていただいています。今回は息子さんの家を庭の空いているスペースに新築したいという依頼でした。
息子さんは裏千家で茶道を勉強されており住まいには必ず小間の茶室をつけたいという希望を第一に出されました。その他打合せの回数を重ねて次のようなご要望が出されました。
・テイストは和が少し強い和洋折衷であること
・2階の子供室には間仕切りをしないこと
・備前焼作品の写真撮影スペースを確保すること
・素材は天然素材を使用すること
プランニングとしては、1階に大きなLDK(30帖)を取り、その空間を中心として茶室、水廻りを配置し、階段はオープン階段として空間の広がりを持たせました。
撮影スペースは南の光が必要ということで2階のベランダに面するように設け、約3帖のスペースを確保し、2階の天井は化粧垂木、化粧野地を表しにし、外断熱としました。その効用として2階の天井は高く大きな空間ができ迫力あるデザインを成しています。また、所々にKさまのご友人のガラスデザイナーの作品が配置され和の中にも異色のオブジェがあり心を和ませてくれます。
まだご夫婦2人きりのご家族ですが後、数年もすればお子さんにも恵まれ、この空間がもっと楽しい物になっていることでしょう。